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芸術性の高いおすすめ女性アーティスト(洋楽)のアルバムを聴いてみたいけど、何から聴いたらいいか分からないと思う人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は何度でも聴きたくなる名曲アルバムの数々を紹介しようと思います。
是非1枚でも多くのアルバムに触れてみて下さい。
Table of Contents
洋楽のおすすめアルバムをご紹介!女性アーティストをピックアップ
それでは、洋楽の女性アーティストのアルバムで特に聴いてほしいアルバムを3枚紹介していきたいと思います。
聴きやすさと芸術性のバランスがしっかり取れているアルバムばかりだと思うので、是非じっくり聴いてみていただきたいです。
Bjork 「homogenic」
彼女ほど独創的な音楽を鳴らす人は、この先現れるのでしょうか?そう思えるくらい唯一無二の存在感を放つ天才アーティストと言っても過言ではないと思います。
母国のアイスランドの大自然の中で、子供の頃に散歩しながら鼻歌を歌っていた感覚そのままに、解き放たれながらしっかり計算された音世界は、ポップでありながら絵画のような芸術に昇華されていて、聴くだけでとても贅沢な時間を過ごしている様に感じます。
このアルバムは3枚目なのですが、彼女の第一章が完結したアルバムで、入門編として1番向いたアルバムなのでは無いかと思い選んで見ました。
LAPSLEY 「LONG WAY HOME」
このアルバムを発表した当時、彼女は19歳でした。声の成熟度と実際の年齢とのギャップにものすごく驚かされたのをはっきりと覚えています。
ハスキーながら清涼感のある声にエレクトロニックなサウンドが寄り添いながら深く絡み合っていく姿は、人間の細胞の営みが有機的でありながら無機的な部分がある事を感じさせてくれるようで、神秘的な感覚に触れたように思えますね。
機械的なオーガニックポップとでも言いましょうか?曲によってはスローモーションで海の中にいるようなイメージで、全体的に「水」を感じます。是非、目を瞑って聴いてみていただきたいです。
Aldous Harding 「Designer」
ニュージーランド出身のシンガーソングライターで、インディーレーベルの名門4ADに所属している、現在最も注目度の高い女性インディーロックアーティストです。
基本的にアコースティック中心のサウンドで、牧歌的ながらとても洗練された印象を受ける曲を鳴らすミュージシャンですね。特筆すべきは彼女の歌声が尋常じゃないくらい落ち着くという事です。
柔らかな優しさに満ちていながらとても力強い精神力、ブレることのない音楽に揺るぎないエネルギーを感じ、そこから生きる勇気を貰える気がします。
洋楽女性アーティストのバラード名曲アルバム
次は洋楽女性アーティストの名曲バラードが収録されたアルバムを3枚紹介していきたいと思います。
どの曲も時代を超えて愛されていきそうな至宝のような名曲ばかりで、アルバムの中でアクセントになりながらも全体を輝かせる要因になっていて、名曲の持つオーラに圧倒されますね。
SIA 「1000FORMS OF FEAR」
現代最高のハスキーボイスと言ってもいい圧倒的なボーカル力と作曲能力を武器に、ヒットチャートに食い込んでくる存在感は他を引き離し光り輝いている印象を受けますね。
ロックフェスに出てもロックン・ロールバンドにも負けないパワーとカリスマ性を存分に発揮する姿は、神々しさを感じるほどです。
このアルバムでもテンポはゆったりしているのですが、力強いサウンドを聴かせてくれ、メロディの上昇気流に乗って羽ばたき翔ぶ姿は、曲が進むたびにますます美しくなっていきます。至高のエキゾチックを楽しみたい方におすすめします。
Blackmore’s Night 「Shadow Of the Moon」
元ディープパープル、レインボーのギターリスト、リッチー・ブラックモアと彼の妻でもあるボーカリスト、キャンディス・ナイトを中心に1997年に結成されたバンドです。
ルネッサンス音楽から影響を受け、中世の香りを色濃く残した独特のアコースティックサウンドが耳に心地よく、まるでタイムスリップでもしたかの様な感覚にさせてくれる素晴らしい音楽を展開していますね。
最初から聴きやすいのですが、何度聴いても飽きさせない曲の良さが他と差別化がしっかりできていて、リピート率が次第に多くなると思います。
このデビューアルバムはその典型と言っても過言ではなく、何回聴いたか分からないほどですね。
Alicia Keys 「The Diary of Alicia Keys」
21世紀に入って以降、最も重要なR&B、ソウル系ミュージシャンと言っても良いくらいの実力派シンガーソングライターです。
クールで美しい外見からは想像できないくらい、とても熱いソウルを持った人で、彼女の歌声にもそれは色濃く反映されています。
特にこのアルバムからのシングルバラード、If I Ain’t Got Youは名曲中の名曲で、今でも多くのリスナーにインパクトを与えています。
2016年に行われたタイムズスクエアでの彼女の無料ライブにジョン・メイヤーが歌とギターで参加して、このバラードをデュエットしていました。
ソウルフルでアーティスティックな贅沢な時間がそこには流れていましたね。
ノリノリの女性ロック有名曲アルバム
ここでは少し方向性を変えて、女性にしか出せない繊細かつ力強いロックンロールな名曲アルバムを紹介していきたいと思います。
パンクやカントリー、ロックなど雰囲気はさまざまですが、女性がかき鳴らすギターの音や立ち振る舞いがカッコよくて、思わず見入ってしまいますね。
Patti Smith 「EASTER」
ニューヨークパンクシーンにて絶大な影響力があり、ザ ・クイーンオブパンクとして有名な伝説的ミュージシャンです。
男性のパンクロッカーでは絶対に出せない繊細なメロディと歌詞は、非常に芸術性に富んだ文学作品でもあり、存在自体がアートだと言える人かも知れませんね。
このアルバムからのヒットシングル、ビコーズ・ザ ・ナイトはブルース・スプリングスティーンと共作した名曲で、とてもポップな作品なのですが、同時に沸沸と湧き上がる熱を感じる、不朽の名作です。
SHERYL CROW 「The Globe Sessions」
カントリー、ウェスタン、ロック、ブルースetc。彼女の音楽を表すジャンルは数々ありますが、そのどれもをポップに響かせる才能の持ち主で、心を軽くして聴けるだけの懐の深さのある演奏をするアーティストです。
クラッシックロックやカントリーに深いリスペクトを感じる音楽で、少しハスキーな歌声も相まってカッコ良さとセクシーな雰囲気がとてもクールに感じますね。
グラミー賞にも何度もノミネートされるほどの実績のあるミュージシャンですが、無理に構えて聴くより、力を抜いてリラックスして聴く方が彼女の音楽が持つ安心感に浸れる感じます。
Joan Jett 「I Love Rock’n Roll」
80年代くらいから女性ロッカーの先駆けとして尊敬を集めてきた現在も活躍する伝説的なロックンローラーです。
アルバムのタイトルにもなっているI Love Rock’n Rollという曲は70年代のバンド、The Arrowsのカバーになるのですが、彼女のバージョンはクールさが増していて、とてもカッコよく仕上がっていると思います。
この曲を誰が演奏しているのか知らずに、曲自体は耳に残っているという人も多いのではないでしょうか。
若い頃はかなりの美人で、多くの女性ロッカーに影響を与えた人だと思いますね。アヴリル・ラヴィーンなどはかなり影響を受けていると思います。
ミュージックコンサルタントがイチ押しするアルバム
ここからの3枚は最近実際に僕自身がよく聴いているアルバムを紹介しようと思います。タイプはさまざまなアルバムですが、一貫して言えるのは芸術性の高さです。
彼女らの音楽を聴いていると音楽の持つ可能性が存分に感じられて、未来に希望が持てそうに感じるところが不思議ですね。
Kim Gordon 「No Home Record」
ソニックユースのベーシストとしてカリスマ的な人気を博しているオルタナティブロックのアイコン、キム・ゴードンによる40年以上のキャリア初のソロアルバムです。
ソニックユース的な感覚の曲もあれば、より実験的な曲もあって、大胆でありながら繊細さも感じるような仕上がりになっているところが、流石インディーロックの先駆者といったところでしょうか。
こう言った音に慣れてなければ少し難しく感じるかもしれませんが、音楽を一つのアートとして捉えられるようになっていけば、自ずと到達するところだと思うので、今理解できなくても又何年か後にもう一度聴いてみる事をお勧めします。
Kedr Livanskiy 「Ariadna」
ロシアのモスクワを拠点に活躍するアーティスト、Yona Kedrinaによるソロプロジェクトのデビューアルバムです。
テクノ、エレクトロニカな音をバックにポップかつアーティスティックな音世界を展開し、マニアを虜にしているカリスマ性抜群のアーティストですね。
ロシアは最近、ファッションやスケーターなどのサブカルチャーが注目されていますが、音楽も例に漏れず特にロシアのテクノ系ミュージシャンは評価が高くなっているように感じます。
彼女もその中に入っていて、ポップさだけが売りではない確かなセンスを感じますし、これから今まで以上に世界に出て行く予感がしますね。
The Japanese House 「Good At Falling」
イギリス出身のシンガーソングライター、アンバー・ベインのソロプロジェクトの1stアルバムです。
ドリームポップやインディーポップとも称される音楽性ですが、エレクトロニカ色がかなり強い仕上がりになっていて、良い意味でわかりやすく肩維持張らずに聴けるアルバムですね。
とてもメロディセンスを感じるソングライティングで、アルバム通して何度繰り返し聴いても飽きないし、一曲一曲がしっかり耳に残る感じがします。
心穏やかに聴けるアルバムなので、クールダウンしたい時におすすめです。
ほかにも効いて欲しいアルバム!洋楽女性アーティスト一覧
では、ほかにもおすすめしたい女性洋楽アーティストのアルバムとして、以下一覧で紹介します。ぜひYouTubeなどで視聴してから気に入った曲を入手しましょう。
女性洋楽アーティスト | おすすめアルバム名 |
Alanis Morissette | Jagged Little Pill |
Amy Winehouse | Back to Black |
Erykah Badu | Baduizm |
Gal Costa | gal costa |
Carole King | Tapestry |
Janis Jopline | Pearl |
Sky Ferreira | Night Time,My Time |
Norah Jones | Come Away With Me |
Ex:Re | Ex:Re |
H.E.R. | H.E.R. |
【カテゴリー】洋楽のおすすめ女性アーティスト
まとめ
女性アーティストとひとことで言っても色々なタイプのミュージシャンがいますね。記事を書く上でピックアップする作業をしていて改めて感じました。
全体的には男性アーティストより表現が繊細な人が多く、ノイズなどを使ってはいてもどこか柔らかい印象を受けます。
アルバムという単位で聴くと如実に現れることが分かって、アルバムで聴く大切さを実感できると思いますよ。
是非皆さんもアルバム単位で聴いてみてくださいね。では、次回のテーマで又お会いしましょう。
洲見定彦:ミュージックコンサルタント
洋楽邦楽問わず音楽に精通し、店舗経営者などから「お店に相応しい音楽をセレクトして欲しい」という依頼を多数受ける。
お店の雰囲気や客層に合った音楽をセレクトすることで、良いPRになると評判を呼び、ミュージックコンサルタントとして現在活躍中。