洋楽でおすすめなアコースティックの名曲!ぜひ聞いて欲しいです

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

色々なジャンルの音楽を聴いていると、たまに音色の柔らかい音に耳が惹かれることはありませんか?そこで今回はアコースティックをキーワードに紹介していきたいと思います。是非参考にしてみてくださいね。

こんにちは!ミュージックコンサルタントの洲見定彦です。
ミュージックコンサルタント洲見定彦
ミュージックコンサルタント洲見定彦

音楽好きのA子さん
音楽好きのA子さん
こんにちは!音楽好きのA子です。ぜひ色々教えてくださいね。

洋楽でおすすめなアコースティックの名曲

洋楽でおすすめなアコースティックの名曲

音楽好きのA子さん
音楽好きのA子さん
洋楽でアコースティックの名曲が知りたいです。
たくさんあるので、いくつかチョイスしますね。
ミュージックコンサルタント洲見定彦
ミュージックコンサルタント洲見定彦

数あるアコースティックの名曲の中から僕自身が過去に聴いてきた思い出深い曲を厳選して紹介したいと思います。

シンプルなだけによりメロディの良さが問われるのがアコースティックだと思います。そこの所を念頭に置きながら聴いてみてください。

Neil Young ( After the Gold Rush)

まず最初にニール・ヤングの3枚目のソロアルバム、アフター・ザ ・ゴールド・ラッシュからのタイトルトラックで、ピアノの弾き語りの名バラードを取り上げたいと思います。

アルバム全体に流れるゆったりした空気感そのままに、とても美しく切ないメロディが心を鷲掴んできますね。

彼独特の土臭いメロディに包み込まれる感覚は、他のミュージシャンでは味わえないくらいクセがあるのですが、これが又心地よく疲れた心と身体を癒してくれます。

オルタナティブのゴッドファーザー的存在ですが、とても温かみのある血の通った優しさを彼の音楽にはかんじますね。

Bob Dylan (Blowin’In the Wind)

ビートルズやローリングストーンズと比べてもなんら遜色のないキャリアと音楽性で、現在でも圧倒的な影響力を誇るレジェンドの数ある名曲の中から「風に吹かれて」という邦題で有名なこの曲をおすすめしたいと思います。

アコースティックギターとブルースハープだけで演奏されたシンプルな曲なのですが、”風に吹かれている”と言う言葉で煙にまきながら、鋭く核心を突いた言葉で綴られた曲で、ある意味人種を超えたマクロな視点から歌われている気がして、心に染み込んでくる名曲ですね。

でも彼からすれば僕のこの解釈も”気のせいだ”と言う事になるのかもしれません。じっくり聴いて欲しい曲です。

The Chicks (Not Ready To Make Nice)

旧称ディクシーチックスというバンド名で活動していたスリーピースバンドの2000年代前半の大ヒット曲です。カントリーをベースに様々なジャンルを取り入れた音楽性で世界を魅了してきたグループですが、Voのナタリーのイラク侵攻に対する抗議をきっかけにバンドの立ち位置が様変わりしていきます。

政治的な論争に巻き込まれる中そのゴタゴタに対するアンサーソング的にリリースされたのがこの曲でした。

メッセージ自体の鋭さはもちろんですが、メロディの素晴らしさが群を抜いていて、改めて彼女たちの音楽性の高さが浮き彫りになった作品です。その後の快進撃の狼煙のような曲ですね。

アコースティックと言えばこのアーティスト(男性編)

アコースティックと言えばこのアーティスト(男性編)

音楽好きのA子さん
音楽好きのA子さん
男性アーティストに限定したら、どんな人がいるんでしょうか?
そうですねえ。何人か紹介しますね。
ミュージックコンサルタント洲見定彦
ミュージックコンサルタント洲見定彦

次はアコースティックでおすすめしたい男性アーティストを厳選して紹介したいと思います。とても爽やかな朝を思わせる音色のミュージシャンを選んでみましたので、ゆったりと楽しんで頂けたらと思います。

Jack Johnson

ハワイ出身のシンガーソングライターで、プロデューサー、映画監督などマルチな才能を持つミュージシャンです。

若い頃はサーファーだったのですが、大怪我を負ってしまい、サーフィンができなくなってしまいます。その後、映像に興味を持ち、自身で制作したサーフ映画でBGMを自ら担当し、Gラブやベンハーパーなどに見出され、ヒットチャートの常連にまでになった良い意味で変わった経歴を持つミュージシャンですね。

アコースティックでオーガニックなサウンドが特徴的で、日本でも多くのファンを獲得していて、僕自身もよく聴きます。とにかく彼の音楽を聴くと落ち着きます。

サウンドに浸りながら聴くも良し、BGMとしてただ流すだけでも良し、色々なシーンでハマるマルチっぷりは彼のキャリアのようですね。

Willie Nelson

1956年から音楽活動を始め、数々のヒットを飛ばし、グラミー賞などに輝いてきたカントリー界の大御所です。基盤はカントリーに置きながら、ロック、オルタナティブ、ポップなどジャンルの壁に囚われないクロスオーバーな存在として多くのリスペクトを集め、カントリー界の異端児と言われたりもしました。

しかし彼の音楽のポップ性が現在のカントリーというジャンルに多様性をもたらしたことは明白でしょうね。87歳の現在もアルバムをリリースして、順調に音楽活動を行なっていて、その音楽のクオリティは全く衰える気配はしません。

少し前にも「Red Dead Redemption 2」というゲームのサントラに参加して存在感を発揮していました。ゲームの舞台がカウボーイの世界ということもあり、彼の風貌も相まって非常にしっくりきていました。

Nick Drake

1969年から70年代前半に活動していた天才フォークシンガーで、後にアシッドフォークなどと呼ばれるジャンルの先駆者的存在のミュージシャンです。残念ながら彼は活動期間中、商業的成功を収める事はありませんでした。

音楽自体が前衛的過ぎたのか、ただ時代に合わなかったのか分かりませんが今聴くと何故売れなかったのか、正直首を捻ってしまいますね。成功を収められなかったショックからか、それ以外の理由からか、ウツ病を発症してしまいます。恐らくとても繊細な人だったのではないかと思います。

それは彼の音楽に如実に現れており、とても細かく作り込まれた繊細な音世界が極彩色に輝いていて、”価値のある音楽とはこんな音楽だなぁ”としみじみ感じさせられますね。

皮肉にも彼の死後10年ほどたってから再評価され、彼から影響を受けたミュージシャンが非常に多い事が分かりました。

アコースティックと言えばこのアーティスト(女性編)

アコースティックと言えばこのアーティスト(女性編)

音楽好きのA子さん
音楽好きのA子さん
今度は女性のおすすめを教えてください。
はい、わかりました。絶対外せない人たちを紹介します。
ミュージックコンサルタント洲見定彦
ミュージックコンサルタント洲見定彦

では引き続き女性アーティストも紹介したいと思います。男性とは又違った柔らかさや強さを秘めたミュージシャンが多いと思います。女性独特の艶感を楽しんで聴いてみてください。

Joni Mitchel

1960年代中頃から音楽活動を始め、アートとフォーク、ロック、ジャズ、ポップスを見事に融合させてしまった探究心旺盛なシンガーソングライターです。

特に初期の彼女の音楽には、カントリー的でありながら他のカントリーミュージシャンにはない雰囲気を持つ楽曲が多く、穏やかでありながら何処か哀愁のあるメロディは多くの人々の心を掴んで離さないくらいの求心力がありますね。

今日でも彼女の音楽を聴くことが日課になっているリスナーは多いと思います。アルバムとしては2007年に出した「シャイン」を最後にリリースをしていませんし、2015年に病気で倒れてからは音楽活動もしていないようですが、復帰説も囁かれているようで、又彼女が歌っている姿を見られたら幸せな気分になるでしょうね。

Courtney Barnett

オーストラリア出身のシンガーソングライターで、とても雰囲気のあるロックン・ロールを奏でるミュージシャンです。

全体的にアコースティックサウンドというわけではないのですが、感覚がアコースティックというか、とてもオーガニックな手触りのサウンドで、独特の気怠さが心地よさに変わって行けば完全に虜になった証拠ですね。

ギターをピックで弾く時のサウンドがあまり好きではないらしく、指弾きで弾きながら奏でるので、音が丸くなり心地よく感じるのだと思います。

サウスポーということもあって、立ち姿も独特のオーラがあり、カリスマ性を感じる部分が多々あります。カート・ヴァイルと音楽性が近く、一緒に作ったアルバムのできは最高でした。

Sheryl Crow

少し遅めのデビューながら、今や女性カントリーロックの代名詞的な存在にまでなっているシンガーソングライターです。

彼女も全編アコースティックというわけではないですが、雰囲気がとてもアコースティックで、色々なジャンルをクロスオーバーさせながら、ポップでナチュラルに仕上げてくる才能は目を見張るものがあります。

時にクールに時にブルージーで情熱的に変化していく彼女のサウンドはとてもライブ映えするサウンドで、ロックフェスなどで観られたら最高でしょうね。

世の中の流行廃りなどどこ吹く風なスタイルは柔軟かつ力強さを感じますし、何があってもブレない事の大切さを身をもって示してくれている気がして、見習わなければと思わせられます。

数々の大物ミュージシャンのバックコーラスを下積み時代に経験していますから、音楽的視野がとても広い人じゃないかと思います。

名盤のカバー曲をご紹介!おすすめアコースティックバージョン

名盤のカバー曲をご紹介!おすすめアコースティックバージョン

音楽好きのA子さん
音楽好きのA子さん
いろいろ教えてくださってありがとうございます。今度は名盤を聞いてみたいです。
そうですね。名盤もおすすめがありますよ。
ミュージックコンサルタント洲見定彦
ミュージックコンサルタント洲見定彦

沢山あるアコースティックのカバー曲の中から、特に印象深いカバーを紹介します。僕の主観がかなり入っているとは思いますが、どれも素晴らしいできになっていると思いますので是非聴いてみてください。

The Man Who Sold the World [NIRVANA=DAVID BOWIE]

1994年にリリースされたアンプラグドライブのアルバムからニルヴァーナによるデヴィッド・ボウイの名曲カバーを取り上げてみました。

“世界を売った男”といういかにもニルヴァーナらしい選曲で、原曲のクールさとはまた違った良さがあって、Voのカート・コバーンの声の良さが前面に出ていると感じますね。

アルバム自体がアンプラグドライブですから、全体的に落ち着いた雰囲気なのですが、彼らのオリジナル曲に混ざって演奏されると良い意味でアクセントになっていて、楽曲の持つオーラと、ニルヴァーナの持つオーラが混ざり合って新たな色に変化していく様子を聴いているだけで可能性を感じます。

それだけにこの年にカートが亡くなったことが悔やまれますね。

Exit Music (For A Film)[ Brad Mehldau=RADIOHEAD]

アメリカのジャズミュージシャン、ブラッド・メルドーによる世界的ロックバンド、レディオヘッドの物悲しくも美しい、宝石のような名曲のカバーです。

レディオヘッドというバンドはジャズミュージシャンの中でかなり注目されていて、彼らの曲をジャズにして演奏している例が最近多いように思います。

レディオヘッドの曲自体がジャズ的要素を含んでいる部分もあって、メロディなんかはジャズアレンジがしやすいのかもしれませんね。
原曲はとても静かに始まって、後半になるにつれてボルテージが上がっていく曲で、僕自身もとても好きな曲です。
ブラッド・メルドーバージョンはクールな仕上がりになっていて、原曲のメロディをとても大事にしたアレンジになっていますね。
原曲の良さを十分に生かしながら、彼の持ち味が存分に発揮された、とても素敵な演奏になっています。

Imagine [Eddie Vedder=John Lennon]

ジョン・レノンの余りにも有名なバラード、イマジンをパールジャムのVoエディ・ヴェダーがライブでカバーして、シングルとしてリリースされたものを紹介したいと思います。

この曲は、イスラエルとパレスチナの和平活動の一環としてリリースされたもので、エディの平和を思う気持ちがその歌声からひしひしと伝わってきますね。

イマジンという曲の歌詞を読むと、本質的なメッセージがしっかりと書かれています。しかしとても大切な事なのに未だに何一つ実現できていないと感じますね。

地位や名誉といった立場に縛られ、所有欲に溺れた世界は悪化の一途を辿っていますし、特に日本では変わる気配もありませんが、彼らのように諦めなければ、いつか変化する日が来ると信じて発信しなければと思いますね。

【カテゴリー】洋楽のおすすめ有名曲

まとめ

改めて色々調べてみるとアコースティックと一言でいっても様々な種類がある事がわかりますね。しかし時代やジャンルはバラバラでも一つ共通している事は、ヤバイほど落ち着くという事だと思います。アコギの柔らかな音色が、心を落ち着かせる作用があるのだと思いますね。

アコースティックメインのミュージシャンでなくても、いつも聴いているバージョンとは又違った魅力がアコースティックにはありますし、アコースティックライブのアルバムでしか得られない高揚感もあると思うので、好みのアルバムを探してじっくり聴いてみることをお勧めします。それでは又、次の記事でお会いしましょう。