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最近の洋楽の歌姫って誰?という質問を受ける事があるのでこの機会に考えて見ようと思います。ただ近年は歌姫という言葉自体をあまり使わなくなっており、昔のイメージとは又違った選び方になっているかも知れません。僕なりの歌姫を是非堪能して下さい。
Table of Contents
有名曲を歌う洋楽女性アーティスト
では最初に有名曲を歌う洋楽女性アーティストを紹介していきたいと思います。とはいえかなり僕自身の趣味を反映させたラインナップになっていますので、あくまで僕が思う有名女性アーティストだという事は断っておきますね。
Billie Eilish
僕の記事では何度か紹介してきたアーティストなので取り上げるかどうか迷いましたが、音楽的、ファッション的な注目度から彼女を外すわけにはいかず、今回も登場です。
彼女の有名曲といえば「バッド・ガイ」になるかと思いますが、最近リリースされたバラード曲、「ユア・パワー」もかなり良い曲ですし、この曲を含めた7月リリースのアルバムに非常に期待が持てるので、いの一番に紹介したいと思いました。
今回もグラミー賞ノミネート間違い無さそうですね。
Janis Joplin
1966年〜1970年というたった4年の活動期間にもかかわらず、強烈なインパクトを残してこの世を去ったカリスマブルースシンガーです。豪快さと繊細さが入り混じったその歌声は、今も多くの人に愛されています。
その評価とは裏腹に彼女の大ヒットアルバム、「パール」がリリースされた時にはもうこの世にはいませんでした。
死因はドラッグのオーバードーズとされていて、そんなところからも彼女の繊細さが伝わってきますね。アルバム「パール」は未完成にも関わらず大ヒットしました。
そのまま生きていればどんなミュージシャンに成長したのかと思うと残念でなりません。
Bjork
アイスランドの大自然からインスピレーションを得て、生み出されるメロディは彼女以外の誰にも真似できない音楽になっていて、世界のミュージックシーンにおいて唯一無二の存在感を放っている孤高のアーティストです。
日本では映画、「ダンサー・イン・ザ ・ダーク」の主演として有名だと思いますが、芸術的な彼女の音楽は一般的には余り知られていないかもしれません。
しかし、世界的にはビッグアーティストですし、彼女の紡ぎ出す音、一つ一つにソウルがこもっていて、今でも聴くものの心を揺さぶり続けています。
自然エネルギーを全身で受けるような体験をしたい方におすすめです。
バラードが似合うおすすめ女性アーティスト
こちらではバラードを歌わせたら世界トップクラスだろうと僕自身が思うアーティストを選んでみました。そこそこ日本でもお馴染みのアーティストばかりだと思うので、洋楽初心者の方でも聴きやすいのではないでしょうか?
SARAH BRIGHTMAN
クラシックとポップスを融合させたスタイルでこれほど成功したアーティストは、彼女をおいて他に例がありません。
本格的なソプラノ歌手でありながらロックなどのジャンルにも理解が深く、デヴィッド・ボウイやピンクフロイドなど芸術性の高いロックアーティストからの影響も公言していて、それが彼女の音楽的懐の深さに繋がっているのだと思います。
日本では「アマルフィ女神の報酬」という織田裕二主演の映画のテーマ曲、タイム・トゥ・セイ・グッバイで知られていると思いますが、それ以外の曲でも美しい歌声を聴かせてくれていますね。
NORAH JONES
ジャズをベースにカントリー、ブルース、ポップスと様々なジャンルをクロスオーバーさせたスタイルで、デビュー当時から世界的な評価を得ている、柔らかな声が魅力のジャズボーカリストです。
見た目の可愛らしさとは裏腹に本格的な実力派で、大ヒットしたファーストアルバムで見せた落ち着いたスタイルだけではなく、ロック的なアプローチの曲もあってアルバム一枚のなかでも飽きさせない内容になっている事が多いですね。
聴きやすい音楽なのですが、それぞれの曲に深みがあって、シルキータッチなゴージャスさを曲の至る所で感じる事ができて、彼女のアルバムには僕もよく手が伸びてしまいます。
ENYA
透き通るような声が特徴的なアイルランド出身のアーティストで、日本でもとても人気があり、クリスマス時期には街で耳にする事も多い印象がありますね。
テクノロジーを駆使したサウンドメイクをする人ですが、その音から感じるマイルドでオーガニックな、まるで彼女の人柄に触れているような優しい感触は、彼女以外の何者にも紡ぎ出せないオーラを纏っています。
ケルト音楽をベースにクラシック、ポップスを織り交ぜながら多重録音で声を重ねられたサウンドは、徐々にエンヤ独特の世界観に引き込んでいくような魔力を秘めています。
映画、「ロード・オブ・ザ ・リング」のエンディングで使われた「MAY IT BE」の全てを包み込むようなサウンドは、ファンタジーの世界観にはとてもマッチしていて、映画が終わった後の余韻にゆったりと浸れた記憶がありますね。
ノリノリな曲を歌う洋楽女性アーティスト
こちらでは自然と身体が動いてしまうノリの良い曲を演奏する事の多いアーティストを厳選して選んでみました。有名アーティストからマニアックなアーティストまで揃えてみたので是非試してみて下さい。
AVRIL LAVIGNE
2002年に16歳でデビューした当時はティーンポップの超新星というイメージで、可愛くて聴きやすいロックを武器に全世界で大ヒットを飛ばし、一躍時の人となった感のある彼女ですが、実はとても歌の上手い実力派シンガーなんです。
どこまでも伸びていきそうな声の持ち主で、どんな曲でも彼女にかかればポップに響いてしまう魔法のような声帯を持ったミュージシャンですね。
その曲のメロディが持つポテンシャルを最大限に引き出せる能力は、おいそれと真似のできないレベルですし、ノリの良い曲でも爽やかに響かせるボーカリストです。
2017年のワンオクロックのアルバムにゲストとして参加していますが、ここでも素晴らしい歌声を披露してくれています。
vincent
こんなにもアートなロックをポップに響かせる事ができるアーティストは他にはいないと思います。彼女ならではの遊びの効いた音は一音一音がカラフルで、キャンディーでビルドされた建築物のような雰囲気を漂わせます。
グラミー賞での評価も高いミュージシャンですが、玄人評価も高く、ベックなどアーティスティックなミュージシャンからも支持されるくらいの音楽性を誇っています。
オルタナティブでありながらも王道を行く珍しい立ち位置のアーティストで、色々な場面で見かける事も多いですが、その一つ一つがバラエティーに飛んでいて、毎回ショーをみるのが楽しみな人ですね。
Kedr Livanskiy
ここまでに紹介してきたアーティストとはかなり毛色の違うアーティストかも知れません。なんせロシアのテクノシーンから出てきた人で、ビルボードチャートなどにはあまり登場しないアーティストです。
オウテカやエイフェックス・ツインなどから影響を受けたサウンドメイキングに彼女独特の美しくも淡々とした歌声が乗って、メインストリームには無いアンダーグラウンドな香りがプンプンするような音に仕上がっていて、聴いていると玄人になった気分になれちゃいます。
ロシアのポップカルチャーを代表する一人としてこれからも注目したい存在ですね。
プロがおすすめする洋楽女性アーティスト一覧
ここまでさまざまな女性アーティストを紹介してきましたが、それ以外におすすめの女性アーティストを、代表曲とともに以下表にまとめます。ぜひ参考にしてくださいね。
The Japanese House | Maybe You’re the Reason |
Marianne Faithfull | As Tears Go By |
NICO | I’m Not Sayin’ |
Kylie Minogue | I Should Be So Lucky |
Camila Cabello | Senorita |
H.E.R. | Focus |
Flo Morrissey | If You Can’t Love This All Goes Away |
SIA | Cheap Thrills |
Aldous Harding | The Barrel |
LAURYN HILL | Ex-Factor |
【カテゴリー】洋楽のおすすめ女性アーティスト
まとめ
今回は歌姫というテーマで選んでみましたがいかがだったでしょうか?世間でいうところの歌姫とは大分かけ離れたラインナップになっているかも知れませんが、歌姫という言葉自体が最近ではあまり使われなくなってきているので、時代の流れ的には必然なのかもしれませんね。
どちらにしろ素晴らしい女性アーティストである事には変わりありませんから是非参考にして聴いてみて下さい。では又次回の記事でお会いしましょう。
洲見定彦:ミュージックコンサルタント
洋楽邦楽問わず音楽に精通し、店舗経営者などから「お店に相応しい音楽をセレクトして欲しい」という依頼を多数受ける。
お店の雰囲気や客層に合った音楽をセレクトすることで、良いPRになると評判を呼び、ミュージックコンサルタントとして現在活躍中。