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皆さんは映画を観た時に、その映画で使われていた音楽をどれくらい覚えていますか?そこで今回の記事では、実は素晴らしい映画音楽をできるだけ分かりやすく紹介したいと思います。是非参考にしてみて下さい。
Table of Contents
洋画で有名なサントラ
こちらでは誰でも一度はタイトル名を聞いたことがあるであろう作品を紹介したいと思います。僕自身も何度も繰り返し観た作品ですし、それぞれ味わい深い映画です。
皆さんも久しぶりに観てみるのも良いのではないでしょうか。
The Godfather
1972年に公開されたマフィア映画の金字塔、ゴッドファーザーの余りにも有名なタイトル曲、「Main Title( The Godfather Waltz )」を紹介したいと思います。
この曲を聴いただけでこの映画の名シーンが浮かんでくるほど印象の強い曲で、耳にした瞬間溢れ出してくる独特の空気感にずっと浸っていたくなるりますね。
マフィア映画なので、血生臭いシーンがふんだんにあるのですが、不思議と嫌な感じはしません。
むしろある意味スタイリッシュに見えるというか、繰り返し何度も観たくなるような中毒感があります。
ヴィトー役のマーロン・ブランドとマイケル役のアル・パチーノの絡みは今みると珠玉の極みですし、この映画の時代のノスタルジーも含めどこかオシャレに見えてきますね。
今回取り上げた事をきっかけに又観たくなりました。
The Lord of the Ring
剣と魔法とドラゴンの世界を題材にしたファンタジーであれば、必ずと言って良いほどこの物語には大なり小なり影響を受けているのではないかと思います。
それほど壮大で奥深い世界観のある物語ですが、それが映画になった映像を初めて見た時の感動は今でも記憶に残っていますね。
実写映画化は不可能と言われるほどのハイファンタジーな世界を見事に表現されていて、こういった世界観が好きな人には当時、理想的な風景が目の前で広がって行く感動を体験できたのではないでしょうか。
今でも僕はファンタジーな世界観は好きなのですが、当時もこの世界観が好きで何度も観まくりました。そんな映画のエンディングで使われていたエンヤの「May It Be」を紹介したいと思います。
中つ国、エルフの里、ホビット庄など、この世界のあらゆる場所を包み込む様な曲で、原作は大分昔に書かれたものなのに、この物語になくてはならないものに思えますよ。
Star Wars
ハッキリ言って説明不用の名作ですよね。それほどこのスターウォーズサーガには壮大なロマンを感じている人は多いのではないでしょうか。
CGの技術もない時代にこれほどのスペースオペラをよく実写映画化できたものだと今更ながら驚きますね。そんな名作のサントラから「Binary Sunset」という曲を紹介したいと思います。
スターウォーズと言えばメインタイトル曲が有名ですが、この曲も様々に形を変えメインの作品には全てで使われている名曲です。
この曲を聴いていると何か熱い物が込み上げてくるというか、作中でもジェダイに纏わるシーンでよく流れるイメージがありますし、自然と心が前向きになる気がします。
作品のスケール感に負けないくらいの高揚感のある曲で、初めて使用されてから数十年経った今でも色褪せない奇跡の様な楽曲です。
おすすめ恋愛映画のサントラ
数ある恋愛映画の中から僕自身の琴線に触れた作品を紹介したいと思います。僕はあまり恋愛映画を見ない方なので、恋愛映画の決定版的な作品は少ないかもしれませんが、又違った角度から紹介できるのではないかと思いますので、よかったらチェックしてみて下さい。
edward scissorhands
日本ではエドワードが付くと馴染みはないかもしれませんが、シザーハンズといえば分かる人は多いと思います。
恋愛映画としては異色の作品ですが、プラトニックラブの極みとも言える作品で、ここまでピュアなラブストーリーは中々ないでしょうね。
公開から何年かして、主役のエドワードがジョニー・デップと知った時には大変驚いたものです。そんなシザーハンズのサントラから「storytime」という曲を紹介したいと思います。
ファンタジックでドリーミーな雰囲気はアルバム全体に流れているのですが、特にこの曲にはその雰囲気が色濃く反映されていますね。
さすが監督のティム・バートン作品には常連のダニー・エルフマンといった所でしょうか。
Chocolat
この映画も一風変わった雰囲気の映画で、タイトルどうりチョコレートが全面に押し出されている作品です。
チョコレートの甘い魔力と恋の魔力をブレンドして、いつまでも浸っていたいような世界観を創り出していますね。
まさに大人の恋愛映画という感じですが、世の女性を虜にしてしまいそうな若かりし頃のジョニー・デップのカッコ良さは正に反則級です。
シザーハンズとは真逆と言える出立ちで、同棲から見ても文句なしの男前な感じにただただ見入ってしまいますね。
そんな映画のサントラから「Minor Swing」という曲をおすすめしたいと思います。原曲は伝説的ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトの有名曲で、映画の雰囲気にバッチリ合っています。
ジョニー・デップが映画の中でこの曲をギターで演奏するシーンがあるのですが、一見の価値はあると思いますよ。
pretty woman
リチャード・ギアとジュリア・ロバーツ共演のシンデレラストーリーの王道を行く映画で、恋愛映画といえばコレ!的なポジションを獲得している作品ですね。
そんな定番的な作品ですからサウンドトラックの方もビッグアーティスト目白押しのラインナップになっています。
デヴィッド・ボウイやロバート・パーマー、ロクセットなど素晴らしいミュージシャンでいっぱいの一枚になっていますが、おすすめしたいのはやはりタイトルにもなっているロイ・オービソンの「プリティーウーマン」です。
定番すぎると言えばそうなのですが、この映画の映像と曲のシンクロ率が半端なく、もはや外す選択肢はないと思い選びました。
実際この曲はいい曲ですし、単純でありながら奥の深い曲構成に関心します。
アメリカ映画のおすすめ曲
こちらでは色々なタイプのアメリカ映画を取り上げて見ました。アメリカの光と影を見事に表現した作品ばかりです。
鬼気迫るシーンが満載の作品ばかりですから、一瞬も目がはなせませんよ。
THE WALKING DEAD
映画ではないのですが、最近僕が夜な夜な寝る前に観る事にハマっている大ヒットアメリカンゾンビパニックホラードラマ、ザ ・ウォーキングデッドのメインタイトル曲、Them From the Walking Deadを紹介したいと思います。
たった40秒程の曲なのですが、聴いているこちらの不安を煽るようなメロディで居心地の悪さを演出してきます。
しかし何度も聴いていると逆に期待が膨らむ音に変わっていくのが心地よくなってきますね。
今の所、シーズン10まで放送されていて、およそ10年の歴史を誇る大作ドラマなのですが、次のシーズン11で完結だそうです。終わってしまう事に寂しさを感じてしまいますが、スピンオフ的な映画が作られるそうなので期待大ですね。
ゾンビパニックと言いながらも内容は結構人間ドラマで、極限に追い込まれた時の人間の本性を描いている作品です。
中でも主要な登場人物のダリルを演じるノーマン・リーダスがとにかくカッコいいんです。一見の価値のある名作ですね。
Motherless Brooklyn
この「マザーレスブルックリン」はエドワート・ノートンが監督、脚本、製作、主演を務めた、1950年代のニューヨークが舞台のアメリカンノワール的な映画です。
この時代のアメリカの煌びやかさと荒廃を見事に表現した素晴らしいクライムサスペンスなのですが、サントラに収録されているレディオヘッドのトム・ヨークとレッドホットチリペッパーズのフリーによる新曲、「Daily Battles」という曲を今回は紹介したいと思います。
とてもトム・ヨークらしい曲なのですが、サントラにも収録されているウィントン・マルサリスバージョンも素晴らしく、クラッシックジャズにも聴こえる出来になっています。
初めて聴いた時には作曲クレジットを見ずに聴いたのですが、誰の作曲か思わず確認したくらいです。聴きごたえ十分の名曲ですから是非チェックしてみて下さいね。
Apocalypse Now
ジャングルの奥地に軍の命令を無視し、独立王国を築いて君臨している元グリーンベレーのカーツ大佐の暗殺の命を受けて、ウィラード大尉と部下たちがカンボジアの奥地に向かう途中で、ベトナム戦争の様々な狂気に直面し、やがて本人たちも正気を失っていくという内容の映画です。
とても重い内容ですが、同時にアート性が高く、引き込まれるほどの圧倒感が観ているものを支配してくる作品ですね。日本では「地獄の黙示録」という方が馴染みが深いと思います。
そんな映画のラストを飾るTHE DOORSの「THE END」という曲を紹介したいと思います。10分を超える大作ですが、映画同様、圧倒的な世界観を展開してくる楽曲で、この曲の存在が映画により深い没入感を演出している気がします。
後半30分くらいセリフも無く、ただ映像だけで魅せてくるシーンがあるのですが、狂気の美学とも言える映像美は圧巻ですね。
エンターテイメント性高い洋画の曲
とにかく観ていて飽きない映画を選んでみました。と言っても飽きない理由は作品によって様々ですから、色々な角度からエンターテイメント性を感じる事ができると思います。秋の夜長におすすめです。
Back To The Future
80年代の名作映画でありSFアドベンチャーの金字塔的な存在の映画なので、知らない人はあまりいないのではないでしょうか。
一作目が公開された当時、僕はまだ小学生でしたが、あまりに夢が膨らむ映画の内容に子供ながらにすごくワクワクした思い出があります。最近改めて三作通して観たのですが、今観ても良くできた作品だと思いましたね。
ツッコミ所がないわけではないのですが、映画自体のテンポの良さが際立っていて、細かい所はどうでも良くなるくらい夢中になれる作品でした。
そんな大ヒット映画のサントラからタイトル曲の「Back To The Future」を紹介したいと思います。映画を観たことがある人ならこの曲を知らない分けはないと思いますが、名曲すぎて外すことが出来なかったです。
この機会に改めて聴いてみるのも良いかと思いますよ。懐かしさを噛み締めながら、まだこの映画に触れてない人たちに是非進めてあげて下さい。
Bohemian Rhpsody
日本でも大ヒットしたイギリスのロックバンド、クイーンの伝記をエンターテイメントに昇華させた、究極のロックムービーです。
クイーンの楽曲の魅力を最大限に生かした演出と、ドラマティックに展開されるストーリーは観ている人に感動を与え、彼らの辿ってきた軌跡を振り返りながら、一瞬一瞬に心打たれる素晴らしい映画に仕上がったと思います。
この映画を劇場で観たという人は僕の周りにも多いですし、一回では飽き足らず、二回、三回と観に行ったという人もいたくらいです。
そんなメガヒット映画のサントラからタイトル曲の「ボヘミアン・ラプソディー」を紹介したいと思います。
この曲は昔から有名ですし、今更説明不用だとは思いますが、この映画をきっかけに知った人もいるでしょう。
一曲の中で沢山の展開があり、6分ほどの中に雑多に詰め込まれているようで、無駄がなく奇跡的なバランスの大作になっていますね。
DEAD MAN
1995年に公開された、奇才ジム・ジャームッシュ監督による変化球的なウエスタン映画で、90年代に製作されたにしては珍しいモノクロ映画です。主演はジョニー・デップで、ここ最近の彼とは一線を画す雰囲気を醸し出しています。
パイレーツ・オブ・カリビアンで見せているようなデフォルメされたキャラではない、ジョニー・デップの素の演技が観れる素晴らしい作品だと思います。
そんな芸術性の高い映画のサントラの一曲目、Guitar Solo No.1という曲を紹介します。非常にシンプルなタイトルですが、作曲、ギター演奏はロックンロールレジェンド、ニール・ヤングが担当しています。
即興演奏で表現された楽曲がアルバム全体を覆っているのですが、特にこの曲は映画全体の雰囲気を象徴するような楽曲で、最初頼りなさそうなジョニー演じる主人公が、ある事がきっかけで追い込まれてゆき、最後に舟の上で亡くなっていく姿に見事にリンクしています。
味わい深い映画だと思いますよ。
【カテゴリー】洋楽のおすすめ有名曲
まとめ
今回の映画音楽特集はいかがだったでしょうか?皆さんそれぞれに好きなジャンルの映画があるでしょうが、そのどれもに音楽は欠かせないですよね。
感動的なシーンや迫力あるアクションシーンなどをより盛り上げる効果がありますし、音楽によって印象的な場面が頭に焼き付いた経験のある人も多いかと思います。
映画が作り始められた当初のサイレントムービーの頃から音楽は常に重要な存在でした。
音楽と映像がリンクした時の衝撃的な感動はいつまでたっても色褪せる事がありません。
今でも、世界中で映画は作り続けられていますが、この先何度、素晴らしい映像と音楽に出会えるかと思うと楽しみでしかたありませんね。
では又、次回の記事でお会いしましょう。
洲見定彦:ミュージックコンサルタント
洋楽邦楽問わず音楽に精通し、店舗経営者などから「お店に相応しい音楽をセレクトして欲しい」という依頼を多数受ける。
お店の雰囲気や客層に合った音楽をセレクトすることで、良いPRになると評判を呼び、ミュージックコンサルタントとして現在活躍中。