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今回のテーマは洋楽おすすめアーティストです。音楽を沢山聴いていくと自然と海外の曲が多くなります。邦楽は日本だけで洋楽は日本以外と考えると当然といえば当然なのですが、その分ミュージシャンの数も半端じゃないので選ぶのも大変ですね。おすすめのアーティストについて紹介します。
Table of Contents
洋楽でおすすめのアーティストはこの人!必ず聞きたいミュージシャン
まずはソロアーティストからいってみたいと思います。ソロと言ってもレコーディングでは沢山のミュージシャンが参加していたり、ツアーに出るとなるとある程度固定メンバー、つまりはバンドの様な状態で世界中を回ることになると思うので、そのアーティストだけでなく周りの人達の音も楽しめるようになると、より音楽を聴くことに喜びを感じられると思います。
BECK
オルタナティブロック、フォーク、ジャズ、ブルース、Hip Hop、ファンク、ポップ、ノイズと出す音に一貫性がないように見えて、独特のセンスでそれらをまとめて料理してしまう天才ミュージシャン、それがBECKです。
特に最近はポップセンスに磨きがかかり、アルバム1枚を通して聴いてもアッと言う間に終わってしまって、又最初から聴いてしまうくらいの中毒性がありますね。
ロックなアルバムでもゆったりしたアルバムでもどちらでも輝く彼の個性は、ロック史に残る奇跡だと言っても過言ではありません。
King Krule
彼はメインストリームとは程遠い所にいる筈なのに、メインストリームで非常に評価が高いというちょっと変わった立ち位置にいる人です。
ポストパンク、ジャズ、ブルース、インディーロック、フュージョンetcジャンルは多岐にわたるのですが、見た目からは想像できないドスの効いた声でかなりクールに絶望を音楽へと昇華していきます。
ちょっと聴くだけだと難解に聴こえたりするのですが、音一つ一つの存在感がとても強く、ダウナーなトリップ感に感覚が麻痺状態に陥ることもしばしばです。
こういった才能が見逃されない所が海外の音楽シーンの凄さではないでしょうか。
Beirut
インディーロックにメキシコの伝統的な音楽、マリアッチを取り入れてどこにもないワールドミュージックを作り上げてしまったカルト的な人気を確立しているバンドです。
土臭さの中に気品を感じさせるメロディが乗って、伸びやかに響く歌声にまるで吟遊詩人のような牧歌的な癒しを提供してくれます。
最近ノリに乗っているインディーレーベル、4ADに所属しているあたり、これからよりブレイクしていく可能性があると思いますね。開放感を欲している人におすすめです。
洋楽でおすすめのアーティストグループ
今回おすすめで選んでいる全てのアーティストは世界中で沢山の人に愛されている人達だと思いますが、これから選ぶグループはそれだけではなく後進のアーティストに多大な影響を与えた人達です。
音楽そのものだったりアーティストとしての姿勢だったりもっと単純に1人のプレイヤーとしてだったりと様々ですが、それだけ沢山の人を引きつける力が彼らにはあるのだろうと思います。
Underworld
1995年の映画「トレイン スポッティング」のエンディングに使われた「Born Slippy Nuxx」でメインストリームに躍り出てから、クラブアンセムを連発して世界的人気を不動のものにしているイギリスのエレクトロニックデュオです。
彼らは結構音の遊びを入れてきます。単純に音の組み合わせを面白くしたり、音を左右に振って音楽に奥行きを作ったりするのですが、やりすぎると普通音楽が難解になったりします。
しかし彼らはいとも簡単にそれをポップに仕上げてくるのです。それが彼らのセンスの良さであり、だからこそ今も世界的にファンが増え続けているのでしょうね。
NIN INCH NAILS
それまでアンダーグラウンドな存在だったインダストリアルロックを一気にメインストリームに押し上げた、天才トレント・レズナー率いるプロジェクトバンドです。
まるで漆黒の機械生命体が蠢くように音一つ一つに暗黒の生命力を感じ、自分の中の不安や社会に対しての怒りが爆発的に放たれる様は目を離す空きを与えないほど衝撃的な光景を見ているようで一気に引き込まれます。
ウッドストック94での泥まみれの衝撃パフォーマンスに代表されるように、破壊力抜群のライブステージは一見の価値があると思いますので、まずはDVDなどでチェックして、来日したら是非見に行く事をおすすめします。
incubus
デビュー当時はHip Hop、ファンク、メタル、オルタナティブなどのミクスチャーロックでしたが、次第にメロディを重視したオーガニックオルタナティブサウンドとでも言いたくなるような音に変化してきた、非常にしなやかな音楽を鳴らすバンドです。
ヘヴィーな音を出していても暑苦しさが全然なく、変態的テクニックを持つギターも浮くことがない、絶妙なバランスのグルーヴにとても伸びやかで曇りのないヴォーカルがのって至高のサウンドとなり、晴れやかな光景が目の前に広がっていくような気分にさせてくれます。
僕的にはVoのブランドン・ボイドの声は、世界中のヴォーカリストいい声ランキングで上位3位以内に入ると思っているので是非聴いていただきたいですね。
来日したことがある洋楽おすすめアーティスト
来日したことのあるアーティストってどんな人がいるんだろう… 音楽好きのA子さん来日経験のあるアーティストを紹介します。 ミュージックコンサルタント洲見定彦
来日したことのあるアーティストとなるとあまりに幅が広過ぎるので、今回は僕自身が日本でライブに行ったことのあるアーティストという縛りで行きたいと思います。
今までたくさんのミュージシャンを観た中で厳選して紹介してみようと思いますのでよかったら参考にして下さい。
THE JON SPENCER BLUES EXPLOSION
繰り出されるリフ&フレーズが全編に渡り必殺技のように炸裂して、こんなバンドのライブがカッコよくない訳がないとまで思わされるほど、ど迫力なロックンロールを鳴らすバンドです。
2003年のサマーソニックでライブを観たのですが、当初は観たいバンドの一つという程度でそこまで重要視していませんでした。
ところがなんとなく観だして気づけばグイグイ引き込まれ、結果その年のサマーソニックで観たライブ、ダントツのNo.1バンドという結果になりました。
皆さんも彼らをチェックする場合は是非ライブを念頭に置いて聴いてみることをおすすめします。
PEARL JAM
ニルヴァーナ、サウンドガーデン、アリスインチェインズらと共に、90年代前半の商業主義的な音楽とは一線を画すサウンドで爆発的人気を得たオルタナティブ、グランジのカリスマバンドです。
現在のサウンドはグランジというより王道のアメリカンロックという感じで、以前にも増して大陸的な音を鳴らしていますが、相変わらず沢山の支持を得ているようですね。
僕自身が一度ライブに行った時には最初の5曲ほどは決めた曲を演奏していたようですが、結構オーディエンスのリクエストをその場で募って演奏していたように思います。
著作権はどうなっていたか分からないですが、膨大な曲の中から曲名をその場で言われてパッと演奏できるあたり「流石だなあ」と思いました。
PRIMAL SCREAM
ポストパンク、ガレージロック、カントリー、ダブ、ダンスミュージックなど、アルバムによって様々な音に変化してきたグラスゴー出身のロックンロールバンドです。
毎回アルバムが出るたびに新たなサウンドを聴かせてくれるバンドで、色々なジャンルを彼ら流に仕上げてしまうところが最大の魅力なんだと思います。
ライブバンドとしてもとても評価が高く、Voのボビー・ギレスピーのロックスター然とした出で立ちがステージ上でカリスマ的魅力を放ちまくっていますね。
昔、ボビーが何かのインタビューで答えていた「一度でもブレたら一生ブレ続けなければならなくなる。」という言葉が今でも忘れられません。僕自身のバイブルになっている言葉です。
おすすめの洋楽バンド
こちらでは特に洋楽初心者の方におすすめしたいバンドを上げています。聴きやすさも重視してはいますが、それよりも格バンドが持つ音楽家としての個性を大事にして選んで見ました。
キャリアも長いバンドばかりですので、沢山のアルバムに触れてそのアーティストの個性を感じとっていただけたらと思います。
Red Hot Chili Peppers
もはや説明不要なくらい有名な世界最強のロックバンド、日本では「レッチリ」の愛称でお馴染みのミクスチャーバンドです。
ロックをベースにHip Hop、ファンク、パンク、メタルなどをヤンチャな感性でブレンドして、はちゃめちゃなパフォーマンスで放つ最高のライブバンドですね。
近年は楽曲がメロディ重視になり、それはそれで新たな魅力になっていますが、やはり初期の頃の破天荒な彼らも又、大きな魅力の一つです。
彼らの傑作といえば「ブラッド・シュガー・セックス・マジック」、「カリフェルニケーション」の2枚だと思うのですが、どちらのアルバムにも2度脱退したジョン・フルシアンテが参加しています。
去年の暮れにジョン・フルシアンテの再々復帰が発表され、否が応でも期待してしまいますが、そんなファンの人も多いのではないでしょうか?
RADIOHEAD
初期のオーソドックスなスタイルの頃から名曲だらけなバンドでしたが、実験的なスタイルに移行してからも、革新的かつ素晴らしい楽曲とサウンドでいつも驚かせてくれる、唯一無二な存在のバンドです。
ポストパンクからジャズ、クラッシック、エレクトロニカなど幅広いジャンルを内包した音楽で、一見クールなようで音の探究心がマニアを通り越してオタクレベルなのですが、このこだわりが最高の形で花開いた際たる例でしょう。彼らのライブは魂に訴えかけてきます。
革新性と人間的な高揚感の融合により産まれたレディオヘッドサウンドはエレクトロニカをオーガニックで包む込んだまるで人間の理想の未来のようですね。
The Jesus and Mary Chain
ノイズの奥に甘いメロディが見え隠れしたファーストアルバムのタイトル「PSYCHO CANDY」そのままの音でデビューして、その独特のノイズポップは当時の音楽シーンには例がなく、こんなにもダウナーでクールにカッコいいバンドがいることに衝撃を受けた事を今でも忘れられません。
後進のバンドに多大な影響を与えたことは言うまでもありませんが、デビュー前後に現プライマルスクリームのVoボビー・ギレスピーがサポートのドラマーとして関わっていたことは、後のプライマルのブレイクにより彼らの重要性がより明確になったのではないでしょうか。
なぜロックバンドはカッコいいのかと疑問が沸いたら彼らの音楽を聴いて見て下さい。音楽的にも芸術的にもそしてファッション的にもとても濃いエッセンスのバンドです。
最近人気の洋楽おすすめアーティスト
僕自身が最近特に気になったアーティストを選んでみました。どのミュージシャンも魅力的で感覚の突出した人たちばかりですが、同時に親しみやすさもあると思うので是非チェックしてみて下さい。
デビューしてまだ数年のアーティストですが既に世界観がしっかりあるミュージシャン達です。
Billie Eilish
グラミー賞で主要4部門を独占して、人気、セールス、芸術性において他を圧倒している印象の若手ミュージシャンです。
年齢にばかり世間の目がいっているようですが、音楽的にもかなり優れたアーティストですね。
音、歌詞の内容などかなりダウナーでニルヴァーナに代表されるグランジロックを思わせる印象もありますが、エレクトロニカ、ポップミュージックの要素もあり、現代的なスタイルに落とし込まれていて耳馴染み良く仕上げられています。
ファッション的にも注目度が高くGUCCIなどの高級ブランドをセンスよく着こなしていて、まるで「ジョジョの奇妙な冒険」に出てくるキャラクターの様な出で立ちでパフォーマンスする姿に非常に親近感が湧きますね。
Khruangbin
アメリカのテキサス出身の3ピースバンドで、去年あたりから各国の野外フェスに引っ張りだこになるまでに注目度がアップしたインスト中心のバンドです。
音楽的には中東的な音階を使ったり、ラテン、タイファンクからの影響を色濃く感じさせられるとても感覚的に優れたアーティストですね。
紅一点ベースのローラの容姿が妖艶で、3人がステージに立っているシルエットからとても芸術的な感じが見受けられます。
今までにないようなスタイルでワールドミュージックを作り上げてしまった感があり、だいたいどんなシチュエーションで聴いてもハマるとおもうので、聴く音楽に困ったら彼らを聴いていれば間違いないと思えるのではないでしょうか。
Tom Misch
新世代のギターヒーローと呼べるミュージシャンが久々に出てきた感じがします。今やジョン・メイヤーやエリック・クラプトンも認めるギターの腕前で、とても小気味良く響いてくるカッティングギターに浸っているとフッと入ってくる歌が又心地良く、アルバムを永遠リピートしてしまいそうなくらいしっくりくる音楽ですね。
音楽的にはジョン・メイヤーの音楽にブラックミュージックの要素が入ったようなスタイルで、落ち着いているけどHip Hopやクラブミュージックからの影響も感じるよりモダンなスタイルに仕上がっています。
都会的でありながらオーガニックな感触もあって、親しみやすく耳障りの良い音ですね。
【カテゴリー】洋楽のおすすめアーティスト(男女問わず)
まとめ
全体的には僕自身が90年代に音楽に目覚めたこともあって、その頃に出てきたミュージシャンが多いラインナップになった気がしますが、多感な時期にこんなにも素晴らしい人達の音楽に出会えた事を感謝したいですね。
今聴いてもまったく飽きていない、むしろ彼らの良さがより鮮明になっている感じがします。
80年代以前のミュージシャンももちろん素晴らしい人達は沢山いるのですが、それは又後日クラッシックロックという形で紹介出来たらと思っているので期待していて下さい。それでは又次回お会いしましょう。
洲見定彦:ミュージックコンサルタント
洋楽邦楽問わず音楽に精通し、店舗経営者などから「お店に相応しい音楽をセレクトして欲しい」という依頼を多数受ける。
お店の雰囲気や客層に合った音楽をセレクトすることで、良いPRになると評判を呼び、ミュージックコンサルタントとして現在活躍中。