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洋楽について紹介します。昔から愛される名曲から最新のトレンド曲までまとめて見て行きましょう。洋楽を聴きたいけど、どれから聴くべきか分からないと思う方も、もっと深く洋楽を聴きたいと思う方も、これを読めばバッチリですよ。
Table of Contents
2018にヒットしたオススメの洋楽
まずは2018年にヒットしたオススメの洋楽です。ぜひ参考にしてくださいね。
Panic! At The Disco – High Hopes
バンドとしてスタートするも紆余曲折あり、現在はVoのブレンドン・ユーリーのみ正式メンバーとして活動しているアメリカのロックバンドです。
まず一聴したときに感じる高揚感。曲全体から物凄い量のオーラを放ち、夢、理想、希望を四方八方に飛び散らせながら、全て手に入れてやるんだという清々しいまでの野望を感じます。
今まで味わってきた試練や挫折を受け止めた上で、何があっても絶対に想いは殺さないと言う覚悟に満ちていて、思わず空に拳を突き上げたくなる曲です。
Maroon 5 – Girls Like You ft. Cardi B
デビュー当時から変わらずに、ポップ職人健在をアピールするような美しい楽曲です。軽快かつ音がこもったような処理のカッティングギターで始まり、アダムの小気味良いボーカルが入ってきて、柔らかな肌触りのメロディが展開され、心の中の汚れをきれいに洗い流してくれそうな感触を全身で味合わせてくれます。
このバンドのメロディは、不思議と安らぎの中に身を置いているような清涼感を感じられ、そのセンスにいつも脱帽させられます。
カーディ.Bのラップもいつになく優しさを帯びていて、この曲にゆったりと身を委ねているようなそんな声の響きを感じます。
Drake – God’s Plan
一般の人たちに総額1億円を配っていくという無茶苦茶かつピースフルなMVを作って話題になった曲です。
タイトルに”神の計画”とありますが、彼自身の成功によって嫉妬に狂い、邪魔をしてくる人たちに対して「神がそれを許さない」と警笛を鳴らしているようです。
気怠い感じで淡々としたリリックですが、そこかしこにセンスが散りばめられていて、トータルですごくポップに響いてくるあたり、さすが数々のヒット曲をビルボードチャートに送り込んでいるスーパースターですね。
Hip-Hop,R&B初心者にとてもオススメの曲です。
LSD – Thunderclouds ft. Sia, Diplo, Labrinth
ラビリンス、シーア、ディプロの3人が組んだコラボプロジェクトの3枚目シングルです。エキゾチックに始まり、サビで開けた時に「聴いたことある」と思う人は多いのではないでしょうか。
日本では Garaxy Noto9のCM曲でもあるこの曲は「理想や夢の裏側にある不安や恐怖」、「人の裏切り」、「それによる成長」をテーマにしています。タイトルの「雷雲」は裏切りによる絶望を表しているんでしょうか。
「不安や恐怖があるから戦える」、「負けたことがあるから強くなれる」。人がこれを心底信じられるようになるのにどれほどの挫折が必要になるのか、考えただけでも気が遠くなりますが、「必ず道は開ける」そう信じようと思える希望の光のような、胸を熱くしてくれる曲です。
Cardi B, Bad Bunny & J Balvin – I Like It
原曲はピート・ロドリゲスのI Like It Like Thatという曲で、レゲトンミュージシャンのバッド・バニーとJ・バルヴィンとのラテントラップとHipHopの情熱コラボレーションです。
かわいらしくも感情的に繰り出されるリリックは挑戦的で”誰にも媚びるつもりはないとストレートに表現しています。
ハングリー精神を失わず生きてきた結果、手にしたモノを惜しげもなくみせびらかす。それをあっけらかんとしたフロウに乗せてひょうひょうと歌い上げて行く、彼女のセクシーさとキュートさを前面に押し出した、反逆心旺盛な渾身の曲です。
プロ推奨の洋楽ランキング2018
2018年の洋楽ランキングの中から、ミュージックコンサルタントおすすめの名曲をピックアップいたします。
3位 Kurt VileーBottle It In
USインディーシーンで異才を放つシンガーソングライターの3年ぶりのアルバムです。インディーロック、フォーク、サイケデリックなど、いろいろな音が詰まったアルバムですが、とても家族的な雰囲気を持った作品です。
インディーロックというと、もっと野暮ったさが前面に出る気がするのですが、彼の音楽は土臭くも洗練されていながらカジュアルです。古着のような、モードのような、ストリートのような感じです。
GUCCIのデザイナー、アレッサンドロ・ミケーレが作る服の世界観に近いように僕には感じられます。
1曲目のLoading Zonesのロックンロールなサウンド、4曲目のBassackwardsのサイケデリックな音、6曲目のRollin With The Flowのちょっとポップな感じ、などなど極彩色な感覚が散りばめられていて、ともすれば散漫になりがちなのにまとまっています。
ハッキリ色が分かれているのではなく、グラデーションな感じだからでしょうね。奥深い森の中に佇む一件の家でリラックスして演奏するバンドで、Pitch Fork Liveで見せていたあの空気感そのままの温かみのあるアルバムです。
2位:Maribou StateーKingdoms In Colour
生楽器とエレクトロニクスが織り成す、エキゾチックエレクトロニカミュージックです。ジャケットにもある花のようにとても豊かでメロディックな作品です。
聴き始めはメロディの美しさに心を持っていかれるのですが、何度も聴いていくと綿密に編み込まれたバックの音たちが輝きだして、一つ一つの花に生命が吹き込まれてゆき、一音一音の鼓動を感じるようなそんな満たされた時間を過ごすことができるでしょう。
ソウルフルでドリーミーで無国籍、とにかくツボに入りまくっていつの間にか虜になるアルバムです。
1位:Jon SpencerーSpencer sings The Hits!
The Jon Spencer Blues Explosionの G&Vo,ジョン・スペンサーのソロ名義第1弾アルバムです。恐ろしくクールなKing Of Senseの曲で、とにかくアルバムのどの部分を切り取っても圧倒的センスです。
いつもこの人の作る音楽はセンスの塊なんですが、いつにも増してとんでもないセンス、アルバムを聴き始めたら最後まで通して聴いてしまう、「何ならもう1周」と思ってしまう位彼のセンスは飽きないのです。
本人は「考えすぎず、自分の直感を信じてやりたいことをとにかくやった」そうです。やりたいようにやってこんなにセンスだらけになるとは…
そろそろ「センス、センスと何回もしつこいなぁ」と思う方もおられると思うのですが、仕方ないです。どんなふうにアルバムを切り刻んでもセンスしか出てこないのですから。まさに金太郎飴、基、金太郎センスですね。
2019年にダウンロードしたい洋楽
2019年に、ぜひともダウンロードしておきたい、おすすめの洋楽を紹介します。
H.E.R.ーFocus
デビューアルバム「H.E.R.」が先日の第61回グラミー賞で「最優秀R&Bアルバム賞」と「最優秀R&Bパフォーマンス賞」を受賞したH.E.R.です。
「謎めいたR&Bシンガー」という触れ込みで紹介されていますが、もともとは実力派R&Bシンガー、ガビ・ウィルソンのリブランディングプロジェクトです。
その音は神秘的で硬質のドラムサウンドに乗る彼女の歌声がとても洗練され聴き応えが増したように感じます。
この「Focus」と言う曲では、メロディと後ろで流れるハープの美しさが際立っていて、楽曲の持つ「心が締め付けられる思い」をサウンド全体でうまく表現されていると思います。R&Bの未来と言われるのも納得できる存在感を醸し出しています。
GRETA VAN FLEETーwhen the curtain falls
ここまで圧倒的に破壊力のあるロックンロールは久しぶりに聴きました。Led Zeppelinを彷仏とさせるボーカルにギターリフ、しかし曲が進むにつれ浮き彫りになってくるオリジナリティです。今現在、他に類を見ない純度100%のハードロックバンドです。
突き抜けるハイトーンボイスは以前よりも凄みを増してバンドが作り出すグルーヴの上を縦横無尽に暴れ回っていて、60’s.70’sの伝説のロックバンド達と肩を並べても遜色のないパフォーマンスを魅せてくれます。
これからどのように成長するか楽しみに見守っていきたい良質のバンドです。
Brandi CarlileーPARTY OF ONE(feat.Sam Smith)
切なく、美しいこの曲を歌うのはブランディー・カーライルとサム・スミスです。どちらも心を鷲掴みにするような曲を作ることのできるシンガーソングライターです。
生きづらい今の世の中を憂いながらそれでも前を向いて生きていこうとする、はかなくも強く激しい心の内を奏でた曲です。
2人の声が手を取り合って一定の距離を保ちながら語り合うように歌われていき、やがてオーケストラが加わり、バンドが加わって淡い光がだんだんと強くなり最後には神々しいまでの光を放って終わりを迎えます。
ブランディー・カーライルがサム・スミスをコラボ相手に決めたのは、2人がLGBTQだということが関係しているのかもしれません。
youtubeで見るならコレ!
YouTubeで見るなら、どの洋楽がおすすめなのでしょうか?厳選の洋楽を紹介いたします。
Lenny KravitzーAre You Gonna Go My Way
あまりにも有名なギターリフから始まるこの曲は知っている人も多いのではないでしょうか。日本題は「自由への疾走」となっているように、MVを観ていると体が勝手に動き出してしまいます。
これだけかっこいいギターリフはロック史上でもまれに見るクオリティーです。70’sロックンロールのエッセンスが濃縮された、完全無欠のロックナンバーです。
Mark RonsonーUp Town Funk(ft.Bruno Mars)
DJ、音楽プロデューサーとして超一流のマーク・ロンソンがブルーノ・マーズとコラボレーションしたポップでファンキーなスーパーノリノリソングです。
MVを観ていると、コミカルでセクシーな、かなり腰にくるビートを繰り出していて思わず踊りだしたくなります。
そして気づいたら一緒に「Don’t believe me just watch Come On!」言ってしまいます。
Daft PunkーOne More Time
フランスのエレクトロデュオです。フルフェイスマスクを被って、素顔を公開しないミステリアスな存在でありながら、全世界でエレクトロニカ系ミュージシャンとしては破格のビックセールスを記録しています。
このMVでは2人が大ファンの漫画家、松本零士がアニメーションを手がけていて日本人にはなじみ深い画と、20年近く前の音楽とは思えないダフトパンクのエレクトロ、ディスコ、ポップが共演していて音とのシンクロ率の高さにワクワクしながら観てしまいます。
Kurt VileーPitch Fork Live
先ほど挙げた僕個人のオススメ、カート・ヴァイルのスタジオライブです。収録は深い森の中の白い家で収録されたこのライブです。
バンドが演奏している後ろの窓には緑が溢れていて、部屋のあちこちに豆電球のライトアップが施され、アットホームな雰囲気でライブは進んでいきます。
セットリストはニューアルバムからの曲ばかりなのですが、彼もバンドも、ゆったりとリラックスして演奏しているようで観ているこちらも、ほっこりとした心持ちになります。
洋楽の聞き方を教えて!
洋楽は、「英語だから何をいっているか分からない」とか、「興味があるけど入り口が分からない」など、聞き方が分からないという人も多いです。洋楽の聞き方を解説します!
洋楽は、意味が分からなくても
雰囲気や声が好きで買ってしまいます。(ヤフー知恵袋より引用)
有名な名曲から聞く
有名な名曲と一言で言っても、星の数ほどあるので今回は範囲を絞って紹介したいと思います。今タイムリーなアーティストといえばQUEENですよね。映画「ボヘミアンラプソディー」が大ヒットしている彼らですが洋楽では定番中の定番です。
そんなQUEENを軸にしてアーティストや名曲、彼らとの繋がりを紹介したいと思います。
*( )内は名曲です。
・QUEEN ( Bohemian Rhapsody )
映画のタイトルにもなっているロック、プログレッシブ、オペラな楽曲です。真似しようと思ってもできないレベルの音楽です。QUEENを聞いてから、親交のあった人たちに派生するのもおすすめです。
ああ
やっぱ いいものは
ずっと
いつだって
鳥肌立つ#QUEEN#フレディマーキュリー— じぇじゅみな🌳JAEFANS🌳💎FlawlessLove💎 (@jejumina375) 2019年2月25日
QUEENと親交のあった人たち
DAVID BOWIE ( Heroes ) | 世界中でロックアンセムとして愛されるボウイの代表曲。彼はUnder Pressureという曲でフレディと共演しています。 |
Elton John ( Your Song ) | 彼はこの曲をとても気に入っていて、ライブで演奏することをほとんど欠かさないそうです。 エルトン・ジョンとQUEENはマネージャーが同じ時期がありました。 |
MICHAEL JAKSON ( Billie Jean ) | マイケルにとって最大のヒット曲。あの有名なムーンウォークを初披露したのはこの曲でした。 彼はQUEENの”Another One Bites the Dust”をシングルカットするように勧めたみたいです。 |
QUEENに影響与えた人たち
Jimi Hendrix ( Purple Haze ) | 「サイケデリックドラッグソング」として有名なジミの代表曲。 Voのフレディと Gのブライアン・メイはジミヘンに相当入れ込んでいたようです。 |
Led Zeppelin ( Achilles Last Stand ) | ライブの終盤ハイライトでよく演奏された、10分強をヘヴィネスで押し切る超大作。 ツェッペリンのVoのロバート・プラントをフレディはかなり尊敬していたようです。 |
QUEENに影響受けた人たち
LADY GAGA ( The Edge Of Glory ) | ロック色の強いダンスナンバー。ビルボードチャートでは3位を記録しました。 彼女の名前はQUEENの”RADIO GAGA”と言う曲から影響されてつけられてるみたいです。 |
Katy Perry ( Fire Work ) | この曲はビルボードチャートで1位を記録した彼女の代表曲の一つです。 “私のやっていることについては基本的にフレディの指紋だらけ”と言う位最大の影響を受けているようです。 |
MUSE ( United States of Eurasia [ +Collateral Damage ]) | ブライアン・メイがこの曲を絶賛したそうです。 Voのマシューは”あなた方から受けた影響は計り知れない”と言っていたのがMUSEの音楽の壮大さを聴けば分かると思います。 |
GUNS’N ROSES ( Paradise City ) | ライブのトリによく演奏されるガンズのアンセム的なロックソング。 Voのアクセル・ローズが”最高のバンドはQUEEN、最高のフロントマンはフレディだ”と語ったそうです。 |
何組か紹介してきましたが、まず1人気に入ったアーティストを見つけてみましょう。そうすれば、このように親交のあった人、影響を与えた人、影響を受けた人などつながりによってたどることができ、それによって範囲が広がって音楽を聴くこと、探すことを楽しんでいけるのだと思います。
人気洋楽アーティストから聞く
POPでありながらアート性の高い人をあげてみました。
Pharrell Williams ー Happy | 名プロデューサー、ヴォーカリスト、ファッションデザイナー、色々な顔を持つオシャレ番長。 |
Bruno Mars ーJust the way you are | とてもソウルフルな声を持つヴォーカリスト。 |
Alicia Keys ー If I Ain’t Got You | 女性賛歌を歌わせたら右に出る者はいません。 パワフルで美しい声の持ち主。 |
Adeleー Hello | アーティスティックなサウンドに心を震わす声で魅了する天性の歌い手。 |
Chemical Brother ーGO | テクノ、ダンス系にもかかわらずロックアンセムを鳴らしてしまえる、天才DJユニット。 |
BECK ー Colors | USインディー、オルタナティブロックの世界的スター。アルバム「Colors」が先日の第61回グラミー賞でBest Alternative Music ALBUMを受賞しました。 |
英語の勉強替わりに聞く
学生の頃を思い出すとビートルズやカーペンターズを遊び心のある先生たちが、教材として利用していたように思います。
他にはサイモン&ガーファンクル、イーグルス、後はマイケル・ジャクソンが声をかけて当時のスター達が結集したチャリティーソング、「WE ARE THE WORLD」などがあります。
発音が聞き取りやすい方がいいのだと思います。単純に先生の趣味かもしれませんけどね。
バラードやロックなどジャンルで聞く
それではジャンル別に1人ずつ上げていきましょう。このジャンルならこの人という完全に僕の独断と偏見です。
《ジャンル別おすすめアーティスト》
ジャンル | アーティスト |
POP | MICHAEL JAKSON |
ROCK | RADIOHEAD |
R&B | Alicia Keys |
Hip Hop | LAURYN HILL |
HM/ HR | METALLICA |
Techno | Aphex Twin |
Reggae | BOB MARLEY |
JAZZ | MILES DAVIS |
あえてここでは曲ではなくミュージシャン名であげてみました。今は曲ごとに購入することが可能になり、シングル曲を並べてプレイリスト的に音楽を聴くことが当たり前の時代になっています。
それも、音楽を楽しむ方法の1つなのですが、僕はあえてアルバムで音楽を楽しんでもらいたいと思っています。
何故かと言うとそのミュージシャンの本質が分かるのはやはりアルバムだからです。ケーキに例えると上部のクリームの味だけを知ってケーキ本来のおいしさを味わってないように思うのです。
ミュージシャン一人ひとりの伝えようとしている事は本来もっと深いはずです。何か気に入った曲があればその曲が入っているアルバムをぜひ聴いてみて下さい。
アルバムで聴くことの素晴らしさに気づいたとき、今まで見えていなかった世界が広がると思います。
【カテゴリー】洋楽おすすめシングル(オムニバス)
洋楽のまとめ
洋楽と言うと身構えて聴いてしまう人もいるかもしれませんが、歌詞がダイレクトに入ってこない分音で楽しむ、文字通り音楽を楽しめるのだと思います。難しいものほど面白い、自分が感じたままが正解です。
これぐらい楽な気持ちで洋楽と向き合うことをおすすめして、今回は終りにしようと思います。まだ紹介できていないこともたくさんありますのでまたぜひ遊びに来てください。楽しい時間を一緒に過ごしましょう!
洲見定彦:ミュージックコンサルタント
洋楽邦楽問わず音楽に精通し、店舗経営者などから「お店に相応しい音楽をセレクトして欲しい」という依頼を多数受ける。
お店の雰囲気や客層に合った音楽をセレクトすることで、良いPRになると評判を呼び、ミュージックコンサルタントとして現在活躍中。