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皆さん音楽を楽しんで聴いていますか?ここでは今J-Popで何が人気なのか、かっこいい音楽とは何なのかをミュージックコンサルタントの視点で徹底解説していきます。これを読んで少しでも皆さんが良い音楽に出会っていただけたらと思っています。
Table of Contents
jpop人気音楽ランキング2018
では、2018年ヒットした人気ランキングの中から僕自身が注目のアーティストやこれは最高だと思う曲を上げていきたいと思います。
人気アーティストをプロがチョイス!
《米津玄師》
彼の作る音楽にはとても心が感じられますよね。危うさ、もの悲しさに加え、力強さ、吹っ切れた思い、これらを同時に音楽にぶつけている感じがします。
音は今っぽいのですがなぜか懐かしい、どこか歌謡曲のような普遍性を持ったこれからが、とても楽しみなミュージシャンです。
《宇多田ヒカル》
2016年に復帰してからの作品には、今までの楽曲にはなかった柔らかさや丸みを感じます。休業中の人間活動や母親になったことなどが関係してるのかもしれません。僕は復帰してからの彼女の方が好きですね。これからは更に生命力の溢れる楽曲を提供してくれそうです。
あー宇多田ヒカルの新譜を聴ける幸せたるや
— 未開封 (@zdmqBaksfE7OMeH) 2019年2月4日
《ONE OK ROCK》
ヘビーロックな楽曲を中心に表現してきた彼らですが、近年少し変化してきた気がします。もっと広い意味でのロックを鳴らそうとしているような。これからまだまだ変化して僕たちを楽しませてくれそうです。
プロイチオシの名曲ランキング
《Lemon(米津玄師)》
彼の楽曲には日本人が大好物な泣きのメロディがふんだんに登場します。この曲も例に漏れず登場するのですがいつにも増して捕まえたら離さない感が強く、ねじ伏せられ抑え込まれてその状態で包み込まれるような感覚に襲われます。それでいてすごく気持ちが良くなりまた聴きたくなる。久々に3回連続聴いてしまいました。
《Play A Love Song(宇多田ヒカル)》
こんなにいい曲をなぜこんなにもサラッと(サラッとでは無いかもしれないけど)作れるのでしょうか。憂いやさわやかさを感じられる名曲です。彼女自身も昔の苦しそうに歌っていた感じは完全になくなり肩の力が抜けているのに力強くのびのびと歌っています。爽やかな炭酸飲料でも飲みたくなります。
《Change(ONE OK ROCK)》
迷いがなくなり自分たちが目指すべき場所が、はっきりと見えてきたような印象を受ける曲です。果てしなく抜けていくだけではなく、自分たちの立ち位置をしっかり意識した上で、ROCKBANDとして次に進もうとしている。彼らの成長がありありと伺えます。
ダウンロードにおすすすめ流行りの曲
《獣行く細道(椎名林檎と宮本浩次)》
妖艶な林檎に対して野獣のような宮本、まさに美女と野獣のようなコラボレーションです。林檎のボーカルが、実は繊細な宮本のボーカルを包み込み、なだめながら絡み合い、聴く者を怒涛の和世界へと引き込んでいきます。
《Stars(THE YELLOW MONKEY)》
「地味派手」がテーマな曲だそうで、イエモンらしいのですが、再結成前の彼らではできなかったであろうクールビューティーなロックンロールです。
淡々とした始まりから、じわじわ盛り上がりを見せ、ふつふつとわき上がるマグマがドロドロと溶け出し、最後にドカンと爆発して「星いっぱいだ」みたいな。繰り返し聴くほどに輝きを増していくまさにスルメ曲です。
《東京狼少女〜TOKYO LOV STORY”(VIDEOTAPEMUSIC)》
オリジナルは、DubMasterXとピアニカ前田の2人がゲストボーカルにYou、パーカッションにASA-CHANGを迎えたダブチューンな名曲です。カバー曲になりますが、オリジナル曲とは違う、ラウンジミュージック寄りのアレンジになっています。洒脱な時間をどうぞ。
《「VOLT-AGE」(Suchmos)》
サッカーロシアW杯のNHKテーマソングです。Suchmosの楽曲は洋楽的です。この「VOLT-AGE」も含め明確なサビと言うものがあまり存在しません。日本では当たり前のサビでの盛り上がりのセオリーを無視しています。
しかしそれが音楽の本来持つ魅力であり、音楽を聴く耳を広げる可能性、彼らはそれに気づかせてくれる貴重な存在です。歌詞に入っている「You’ll Never Wolk Alone」、リヴァプールFCファンなんでしょうね。
バス待ち。
いまさっき行っちゃったばっかりだから、suchmosとか聴いてのんびり待つ。— ayumi cookie (@aayusuzuki) 2019年2月4日
《THE ANSWER(The Birthday)》
ex THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのチバユウスケと、クハラカズユキを中心に結成された正統派なロックンロールバンドです。
畳み掛けるようにかき鳴らされるギターリフから始まり、サビの部分で抜け戻るたびに鋭くなっていき、この繰り返しが癖になります。最高にかっこいいとしかいいようのないロックンロールです。
《spell of a vanishing loveliness「Beach Fossils Re Work」(Cornelius)》
前作から約11年ぶりにリリースされたアルバム「Mellow Waves」からのシングルです。今作はNYブルックリンのインディーロックバンド「Beach Fossil」がリワーク(再構築)したものです。
アルバムバージョンとは異なり心地よい浮遊感に身を委ねていると、永遠とお友達になりそうになります。ひたすらに聞いていられる珠玉の音楽です。
最新曲ランキング!ヒット曲
《Face My Fears(宇多田ヒカル&skrillex)》
エレクトロニカ系ミュージシャンのskrillexとのコラボ曲です。メロディーは宇多田ヒカル、バックはザ・スクリレックスなアレンジが施されていて、スリリングな音が展開されていきます。久しぶりのシングルなのに攻めの姿勢で挑んできたことに、嬉しさを感じます。
《Flamingo(米津玄師)》
なかなかに不思議な曲です。流れるような melodyの中に和を感じさせ、民謡チックな部分もあり、だがやはり米津玄師でしかないメロディのフックが心地良い。2曲目にある「TEENAGE RIOT」という曲も名曲です。
《レッツゴーボーリング(桑田佳祐&The Pin Boys)》
桑田さんの趣味が全開となっているポップソングです。「ボーリングが好きなんです」っていってしまっています。プロボーラーの人たちの名前が連なって出てくるところがありますが、メロディはまさに桑田佳祐です。とてもボーリング愛を感じる曲ですが、1つの楽曲としてとてもいい曲。聴いていて楽しくなってきます。
jpopは世界でも人気なの?
アニメの影響もあるので、意外と80年代の音楽が聴かれているようです。意外なことに、ドイツではビジュアル系バンドが人気です。多分これはもともとゴシックメタルなど顔に化粧を施して、ヘビーロックをやるバンドがいることが大きいのではないかと思います。
海外で人気のある邦楽アーティストは誰か知ってますか?
(ヤフー知恵袋より引用)
jpopは海外でも人気なのか?
BABYMETALはアイドルでありながら、数々の大物ミュージシャンのオープニングアクトをやっています(Lady Gaga, METALLICA, GUNS’N ROSES, Red Hot Chili Peppersなど)。
海外でも人気のjpopアーティスト
《BABYMETAL》
今やメタル界のニューヒーロー(ヒロイン)です。多くのワールドツアーをこなし、さまざまなフェスに出演している上、ビルボードチャートにもランクインしています。メタル界の重鎮にも気に入られ、日本人アーティストが経験したことのない道を彼女たちは突き進んでいます。
メンバーが1名脱退して、現在2名体制になっていますが、そのことによって、どう進化するのか、今後が楽しみです。
《Mono》
東京出身の4人組インストゥルメンタルバンドです。世界のロックフェスで名だたるミュージシャンとともに、ヘッドライナーを務めるほどの評価を受けています。神の音楽と賞賛されるその音は人々を魅了し続け、世界最高のライブバンドの1つと言われるまでになっているのです。
《Cornelius》
もともと日本でも人気はありましたが、アメリカのマタドールレコードと契約。それを機に海外での活動が活発になっていきました。海外ツアーも行っていますが、国内海外問わずミュージシャンからの評価が高く、コラボレーションやリミックスを多数手がけています。海外ミュージシャンとの交流も多く中でも、BECKと仲の良い事は有名です。
jpopとkpopの比較
jpopとkpopはどちらが人気?
世界的に見ればアメリカ進出を果たし、存在感を高めているのはK-Popの方でしょう。K-Popアーティストは平均的に歌やダンスのスキルが高く、アメリカの音楽シーンが求める技術的ベースを持っている人が多いのではないでしょうか。英語を話せる人が多いと言うのも関係してるのかもしれません。
その点J-Popアーティストはまず言葉の壁を越え切れないと言う問題があるでしょうね。ネイティブに近い英語を話せる人は少ないでしょうから。
アメリカのメインストリームで活躍するのは難しいですが、個性のあるミュージシャンは多いのでアンダーグラウンドシーンで活躍してる人が多い気がします。
jpopとkpopはどちらがハイレベル?
K-Popはオーディションに受かってから練習生期間があり、その中でも選ばれたエリートだけがデビューできると言うシステムになっているらしく、歌とダンスはかなり鍛えられるようなので技術的にハイレベルなのはK-Popでしょう。
ただみんな似たようなシステムの中で成長していくので、個性と言う意味ではJ-Popの方があるのかもしれません。技術のK-Pop、個性のJ-Popと言う感じでしょうか。どちらが好きかは好みの問題ですね。
まとめ
J-Popについてあれこれと語ってきましたが皆さんは何か”ぴん”とくるものはありましたか?J-Popとひとくくりで言ってもいろいろな音がありますね。これはJ-Rockじゃない?とかこれをJ-Popに入れるの?というふうに、いろいろな意見があるでしょう。この記事では、日本人がやっている音楽という意味合いで紹介しました。
まだまだ紹介したいミュージシャンは山ほどいるので、またチェックしにきてくださいね。今回はこの辺でお開きにしたいと思います。それでは皆さん良きMUSIC LIFEを!
洲見定彦:ミュージックコンサルタント
洋楽邦楽問わず音楽に精通し、店舗経営者などから「お店に相応しい音楽をセレクトして欲しい」という依頼を多数受ける。
お店の雰囲気や客層に合った音楽をセレクトすることで、良いPRになると評判を呼び、ミュージックコンサルタントとして現在活躍中。